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賃貸DIYパーツ ラブリコを120円で自作する方法

壁や天井を傷つけずに作り付けのような棚がDIYできるパーツとしてディアウォールラブリコが大変人気ですね。最近では賃貸でDIYというと、ディアウォールかラブリコを使用するレシピがほとんどのように見かけます。手軽で見た目も悪くないので、持ち家のわが家でも何箇所か使用しています。

便利なパーツなんですが、DIYの部品としては少し金額がお高めで、どちらも1セットで900円前後します。ふかし壁のように何本も使用する必要があるDIYでは結構予算が圧迫されてしまいますよね。。

これらのパーツは要するに突っ張る事ができればOKなので、少しの手間とボルト類で代用品を自作することが出来るんです。所要時間は1本で5分程度。賃貸住宅でも手軽にできるアイディアですのでぜひお試しください。

工具
  • ドリル、インパクトドライバなど穴あけ出来る工具
  • レンチ、モンキーレンチなど2本
  • 8mm木工用ドリルビット
  • 15mm木工用ドリルビット

木工用ドリルビットは10mmまでは1mm刻みでセットになっている事が多く、家庭の用途であれば100円均一で売っているセットでも十分機能します。15mmは長さは短いものでも大丈夫ですが、ホームセンターや通販で購入する事になります。最寄りホームセンターでは15mmのものが1,000円程度で購入出来ます。ディアウォール1セット分の投資で無限にラブリコが作れると思えば安いものと割り切って買っちゃいましょう。

材料(1箇所分)
  • ゴム板 2mm厚 35 x 85mm 2枚
  • 六角ボルト M8 x 100mm 1本
  • 六角ナット M8 2個
  • 丸ワッシャー M8 2個
  • バネワッシャー M8 2個
  • 木材(ツーバイ材など)

ホームセンターのバラ売りで一式揃えてみましたが、木材を除くと材料費は1組で119円。圧倒的コストパフォーマンスです。ラブリコもディアウォールもツーバイ材以外では使えないのですが、自作の場合は好きな木材で作れます。(と言いつつコスパ重視で毎回ツーバイ材なんですけどね。)

M8というのはネジの規格で、大雑把に言うと「8ミリの穴に通るネジ」という意味です。今回は六角ボルトがM8ですので、すべてM8用の物で統一してご準備ください。

ゴム板はこのサイズでは販売されていないと思いますので、50mm幅のロール状で売っているものをカッターでカットして使います。黒いのが見えるとあまり見栄えしないため、ツーバイ材より一回り小さいサイズにしていますが、気にしない場所でしたら50mm幅のままで問題ありません。

作り方

材料のカット

まずは木材の準備です。突っ張りたい高さから30mm引いた長さを1本を準備します。

今回はわが家のリビングに本棚を作りたいと思いますので、メジャーで測った床から天井の高さ2410mmに突っ張るため2380mmで準備しました。

その1本をさらに30mmカットし、天井に当たるパーツを作ります。長さはある程度ばらつきがあっても突っ張り部分で調整できますので、のこぎりでハンドカットでも大丈夫です。

穴あけ

ボルトを通す8mmの穴を開けます。ど真ん中が理想的ですが、少々のズレはOK。中心位置は揃っている方がきれいですので、墨付けは丁寧にやりましょう。

できるだけ垂直に穴が開けられればベターです。

天井パーツ側

天井に当たる30mmのパーツは貫通させ、15mmドリルビットでボルトの頭を埋め込むザグリ穴を彫ります。ザグリ穴はあまり垂直は意識しなくて大丈夫。M8ボルトの頭の高さは8mmですので、10mm程度彫り込みます。入れてみて頭が出なければOKですが、あまり深く掘ると強度が落ちますのでほどほどに。

長い方側

長い材には8mmドリルビットで30mm程度の深さで穴あけします。

ボルト類のセット

まずは天井に当たるパーツ側へボルトを通し、ザグリ穴にボルトを埋めます。

反対側に丸ワッシャー、バネワッシャー、ナットの順ではめて締め込みます。ナットを締め込んでいくとボルトも一緒に回ってしまいますが、ギッチリ締めなくても大丈夫。ボルトの頭がカタカタしない程度に締め込めれば大丈夫です。

長い材に当たる方は、ナット、バネワッシャー、ワッシャーの順ではめ込みます。ナットを一番奥まで締め込んでおきましょう。

ボルト部分の並びはこの様になっています。

自作ラブリコの完成です!

自作ラブリコの使い方

斜めにした状態で、長い材の床側・自作ラブリコの上へ傷防止&滑り止めのゴム板を挟みこんだ状態でまっすぐ立てていきます。

2個並んだナットの下側をレンチで時計回り(外す方向)に回すとどんどん突っ張っていって完成。

設置時間は1本で5分程度です。これで棚でも壁でも作り放題です!

ゴム板は一人で作業する場合は挟み込むのが難しいかもしれません。ホットボンドや接着剤であらかじめ貼ってしまうのも手です。

この自作ラブリコ、安いだけでなくもう一つのメリットが。ディアウォールやラブリコは木材を中にはめ込む構造で巾木を避けることが出来ない構造なため、壁ピッタリに作ることが難しいのです。巾木がない壁でもディアウォール自体の厚みで5mmくらい空いてしまいます。

自作ラブリコの場合は床から天井まで木材ですので、巾木や廻り縁を避ける切り込みをつけると壁ピッタリの棚も可能です。

Written by
きたやましんご
きたやましんご