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6畳未満の部屋にダブルベッドを入れてみた結果

「小さいお部屋がいいです」と物件を探される方はあまり多くないのですが、小さいお部屋もメリットはあります。冷暖房の効きが早い掃除がすぐ終わる部屋の端に置いたものにも立ち上がらずに手が届く、などなど。心理学的にも、狭い部屋のほうがリラックスできると感じる方も女性に特に多いようです。

とはいえ、小さいお部屋は家具を置くにも広さに制限があります。

限りある空間を効率よく使うにはプランが大事。クローゼットつき5.5帖に家具をいれるとどのようになるかイメージしてもらいたく、CGでレイアウトしてみました。

効率的に使うレイアウトのアイディア

子ども部屋に使う

子ども部屋に最低限必要になるのは衣類収納、学習机、ベッド、教科書の収納。収める家具を工夫すれば、子どもが動き回るスペースも作れそうです。

コンパクトタイプの学習机でスペースを広げる

学習机は大きい天板で広々と使えますが、5.5帖のお部屋ではやや大きすぎるかもしれません。また、広いデスクもかなり親御さんが片付けてあげないと、プリント類の物置きになってしまいがち。学習机自体に本棚やキャビネットなどの収納が付属しますが、高学年になると収納できる量が少し足りなくなってきて、机だけでは完結しなくなってきます。

収納を控えめにした、住宅事情に合わせたコンパクトタイプの学習机もバリエーション豊富になってきています。ノーマルサイズの学習机以上に収納が必要になりますので、あらかじめ腰の高さ程度の幅が大きめの本棚も準備して。低めの本棚は、上に追加で書籍を置いたり、図工の作品などを飾るスペースにも利用できます。

ロフトベッドでスペースを有効活用

中高生になるとベッドのサイズも大人と変わらなくなり、学校参考書や辞書、部活動のウェアや道具、自分専用のテレビまたはパソコンなどなど……。家具・道具やその収納も必要が増えてきます。スペースを効率よく使わないと少し手狭に感じてしまうかも。

机の上方は、収納にも活用しにくいためデッドスペースになりがちです。学習机を覆うようにロフトベッドを配置すれば、1帖のスペースで大物家具2個分の機能が収まります。空いたスペースにはハンガーラックなども設置できますので、制服やウェアの置き場も確保できますね。

寝室として快適に使うアイディア

寝室はベッドだけあれば充分……と思いがちですが、実際住んでみると家族の中でもプライベートなスペースには色々置きたくなるものです。例えばメイク小物や肌着類の収納などなど。見える場所に置きたくないものは意外と多いはず。それに加えて家庭の中でも一番過ごす時間が長い場所だけに、ベッドや収納だけでは寂しいお部屋になってしまいますよね。

形状にもよりますが、5.5帖でもダブルベッドを入れても多少はスペースが残るサイズです。

ダブルベッド下の収納をフル活用

あると便利なベッド下収納。引き出すスペースが必要になるため、両サイドから引き出すタイプでは必然的に部屋の中央に置くことになり、広さが足りない寝室ではとりまわしにくく感じるものも。片側のみ引き出し収納のダブルベッドも多くありますので、そういったタイプのほうが6帖以下では使いやすいでしょう。

ちなみに引き出しがない側も空きスペースになっているものが多く、マットレスを上げ底板を跳ね上げると衣装ケースなどを入れて収納として使用できます。出し入れの頻度が少ない季節もの衣料や布団類などの収納場所にはぴったりです。

収納付きダブルベッド周りに追加できる家具は、サイドテーブル1個くらいが現実的かなと思います。ベッド下収納を利用しない場合はドレッサーなども収まりそう。目覚ましやスマートフォンの充電などは、ベッドボードの宮を利用するのもいいでしょう。

あっさりしたシングルベッドとサイドテーブルでおしゃれに

一番リラックスしたいベッドルームは実用性よりも雰囲気を重視したい!という場合はスッキリしたレイアウトがおすすめです。シングルベッドであればフロアライトやドレッサーなどをおいても余裕の広さ。ビーズクッションや飾り棚、姿見の鏡など、まだまだ置く余裕がありそうです。

シングルベッドでも備え付けの収納付きのものもありますが、背の高いタイプのベッドならボックスを追加してベッド下収納に活用することができます。

脚があるタイプのベッド下はホコリが溜まりやすいうえに掃除しにくい場所です。床まで布地が伸びているスカート付きのベッドカバーをかけることで、ホコリをある程度防ぐことが出来ます。

特別な部屋として使う

部屋数に余裕があるなら、専用部屋として使うのもおすすめです。

子どもが巣立った後の活用法としてもいかがでしょうか。

書斎・アトリエ

ゆっくり読書したり、ハンドメイドやイラストなど創作活動をしたりするには、静かな環境が欲しいものです。集中して没頭するための空間にいかがでしょうか。

一般的な書斎が3帖程度ですので、5.5帖ならちょっと豪華な書斎に。アトリエとしても専用の棚を2台+広めのデスクでまだ余裕のある広さです。

趣味の部屋のアイディア

ホームジム

通うのが面倒なジムも、自宅ならいつでもトレーニングできます。6帖あればトレッドミルだってスミスマシンだって置けちゃいます。そこまでは冗談としても器具を使わないヨガやズンバなども、空き時間にいつでもできるスペースがあるというのは、アクティビティのモチベーション維持にも一役買ってくれそうです。

一戸建てであっても、床の保護のためにも振動には気をつけたいので、防音ゴムマットを敷いた上でトレーニングを行うのが良いでしょう。スポーツジム用の防音ゴムマットでも1帖分で1万円程度で入手可能です。動き回る場所だけ敷けば十分ですので、2~3帖分でホームジムの出来上がり!

自転車の保管・メンテナンス部屋

自転車はギアやチェーンなどの重要な部品が鋼鉄製。錆びやすく、水に濡れていない状態で使用・保管するのが理想的なのだそうです。賃貸の自転車置き場は屋根はありますが横殴りの雨は防ぐことが出来ず、メンテナンスを少しサボるとすぐサビだらけに…。雨の降る中では注油なども難しいことから、本格的にスポーツ自転車を楽しむには専用の整備場所兼保管場所が欲しくなってきます。

外からアクセスしやすいガレージが理想的ですが、部屋の中でももちろんOK。床にゴムマットなどを貼るほか、バイクディスプレイスタンドなどを利用して床・壁に接しないように保管すると、建物を傷つけずに整備場所として活用出来ます。

防音対策をしっかりする必要がありますが、ローラー台も設置すれば屋内でもトレーニングが可能になります。冬季間や荒天時の運動不足解消にももってこいです。

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きたやましんご
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