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建て売り業者の裏をつく効率の良い不動産情報の集め方

物件探しを始めてみると、小さな街でも不動産店は数多くあり、それぞれ扱っている物件が違うものや同じ物件でも複数の不動産店で売り出されていたり、似ているけれど価格が大きく違っていたりして、この違いはなんだろう?と眺めているうちに、時間だけがあっという間に過ぎてしまいがち。

もう少し状況が進んでくると、今度は実際の物件を見比べる段階に。物理的な移動の距離・時間もありますし、複数の不動産店とやり取りをしているうちに「探し疲れ」という状態になることも。

当社にいらっしゃるお客様にも、お問い合わせをいただくまでに「数ヶ月ネットなどで物件を探していた」という方も少なくありません。

一方、速い方だと1~2ヶ月程度と、あまり探さないで気に入った物件を見つけている方も多いのですが、それは一体どういうことでしょうか?

一般的な情報収集

SUUMO、Yahoo!不動産などで探す

すでに不動産の物件を探している方は見たことがあるかもしれませんが、「ポータルサイト」と呼ばれている、複数の不動産店が情報を持ち寄って作られているサイトで探すのが一般的になっているようですね。有名なところではCMも数多くみられるSUUMOや、草分け的存在のYahoo!不動産やgoo不動産など数多くのサイトがあります。当社でもSUUMOを通じてのお客様からのお問い合わせが一番多くなっています。

こういったポータルサイトは、各物件の詳細画面が共通の見た目なので比較しやすいところ、探している物件の条件が明確な人には一括で探せて便利なところが人気の理由と捉えています。

その反面、条件が絞り込めないと物件数が多すぎて比べきれなかったり、実際に現物を見比べる段になって何社も不動産会社を回ることになったりと、情報が多いことがデメリットになる場合もありますね。

チラシで探す

Web全盛の昨今では新聞の部数減少などが言われていますが、ローカルなビジネスでは新聞折込や郵便箱投函のチラシの方が効果が高い場合も多くみられます。不動産もその傾向が強いようで、当社でも都市部に月1回程度のチラシ発行を行っています。

チラシは、ゆっくりご自身のペースで情報収集が出来るところが良いところかなと思います。Webの画面で見るよりも紙自体が残るためあとから見返しやすいためか、1ヶ月近く経ってからでも「チラシのこの物件まだありますか?」というお問い合わせをいただくこともあります。

紙面の都合上、見れる物件数には限りがありますので、Webサイトと組み合わせて探している方が多いと思います。

各不動産店のWebサイトで探す

ポータルサイトは一般のお客様の目に触れる機会が最も多いため、各社ちからを入れて登録を行っています。しかし広告費用に応じて目立つ場所に載せられる枠の数が決まっており、その金額も決して小さな額ではないため、現実的には費用の都合で載せきれない場合も多いのです。中古物件ではこの傾向が強くなります。

またチラシも文字が読めるギリギリのサイズでも何十件もは掲載出来ません。売出し中のすべての物件を載せたいのは山々なのですが、比較的人気が高そうなもの中心に、やむを得ず取捨選択しております。

その他にも現オーナーの「まだ住んでいるので広く広告を出してほしくない」というご要望や、やや郊外のためポータルでは提示していないという場合もあり、上記のような媒体に掲載していない物件も。

そういった物件はどこで探すことが出来るか?というと、各不動産店のWebサイトです。

当社でも中古物件のポータルサイト登録は常時10件程度行っていますが、実際には売出し中の中古物件は30件以上あることも。是非とも当社のWebサイトもご活用下さい。

ハウスドゥ!弘前駅前店

ハウスドゥ!青森中央店

探さずに情報を手に入れる方法

当社では分譲住宅を大きく取り扱っており、年間で100棟前後の分譲住宅を建設・販売しています。1件の分譲住宅がお客様の目に触れるチラシ広告やWeb、SUUMOなどに載るまでには、建設用地を買い取ってから速くて1ヶ月かかります。

しかし速いお客様は用地を買い取ったタイミングで仮申込、という方もいらっしゃいます。

ポータルサイトにもWebサイトにも情報が載っていない物件なのに、このお客様はどうやって情報を手に入れているのでしょうか?

そのカラクリをご説明するために、不動産業界の広告についてのウンチクをお聞き下さい。

建て売り業者の広告裏事情

ポータルサイトと自社運営のWebサイトで全部の物件が載っているかというと、実はそうではありません。

特に新築住宅の物件に関しては広告で表示できる物件に制限があり、

「すでに建っている建物」「建つことが公的に確定している建物」のみ広告活動を行ってもよい

という法律上のルールがあります(宅建業法32条)。

ちなみに「建つことが公的に確定している建物」というのは、「建物の形状や構造、間取りだけでなく、壁紙やキッチンのカラーなどすべて決まった段階で、県に申請をして許可がすでに出ている物件」を指します。

申請中や許可が出る前であれば建て売り・分譲の住宅であっても、お客様の好みの壁紙やシステムキッチンに取り替えることが可能なタイミングでもあります。(不動産用語で「建築条件付き土地」と言います)

この時点では「住宅」としては販売活動は出来ませんが、私たち不動産業者としてもなるべく早い段階で仕入れた商品を売り出したいというのが本音です。

そのため、「あらかじめ希望のエリアや建物のタイプを教えてもらっている方」へ、当社営業スタッフから「ご希望条件に近い場所で、建築条件付き土地が売り出しになります」というご連絡を、SUUMOなどに掲載するより先にご紹介しております。

希望エリアで、好みの外観・内装の物件の情報を優先的に得ることが出来るため、独自に物件探しをされているお客様よりも、消極的に情報を待っているお客様の方が「情報が速い」という結果になるのです。

いち早い情報を得るために必要なもの

ご紹介する上で最低限必要な情報は、

  • 物件のタイプ(新築・中古・土地)
  • 希望のエリア(〇〇方面、〇〇に近い、〇〇学区 など)
  • 希望の間取り・部屋数・広さなど
  • ご連絡先

の4点です。おおよその予算感や、建物の場合は入居される人数も知らせていただければよりご希望に近い物件をご紹介できます。

お電話、ご来店でも承りますが、メールフォームからも承っております。あなたの物件探しに是非ともご活用下さい。

⇒青森版 公開前物件リクエストフォーム

⇒弘前版 公開前物件リクエストフォーム

Written by
きたやましんご
きたやましんご