玄関を脱臭する10のコツ
玄関はお家の顔。
「玄関のキレイさで家庭の品格がわかる」とか言わるほど、気をつけてきれいにしたい場所です。お客様の出入りで見られる場所だからこう言われているわけですが、住んでいる人自身にとっても、毎朝のスタートも、帰宅してリラックスタイムが始まるのも、玄関からです。気持ちのよい生活のために「快適な玄関」は今すぐできる解決策です。
靴を揃えて、すぐに履かないものはシュークロークへしまう。これだけでも見栄えはだいぶスッキリしますね。
更にもっと心地よい空間にするために、「ニオイ」にも注目してみませんか?
玄関はわりと悪臭スポット玄関は家の中でも、あまり風通しが良くない場所です。セキュリティ上の都合から開けっぱなしにはしづらい場所ですし、賃貸では間取りの都合で窓がないことも多いスペースです。換気の状況が良くないと靴の匂いも残り続けますし、濡れた状態で放置されたスニーカーや傘なども乾きにくく、生乾き臭が出てくることも。
玄関用の消臭芳香剤もありますがニオイの根本を解決するものではないため、香りでニオイをごまかすことになりがちです。
通気性と湿気がニオイの根本的な原因ですのでまめに換気を行うのが一番なので、換気しづらい間取りでも空気を入れ替えする方法と、玄関内の湿気を減らすアイディアをご紹介します。
玄関のニオイと湿気対策 湿気を減らすアイディア台所などの水回りと異なり、玄関の場合は湿気は別なところから持ち込まれた水分が原因。持ち込まないように工夫をすることで湿度を上げないようにすることも出来ます。
①風除室や玄関外に足ふきマットを設置する小雨の中で100mほど歩いただけでも、スニーカーなどの靴底にミゾが多い靴では小さじ2程度の水を吸い込みます。これが玄関ではいちばんの湿気の元です。また靴底は床に接したままですので乾きにくく、泥汚れと相まって雑菌の温床になってしまいます。
汚れだけでなく靴の裏についた水分を拭き取る意味でも、外用の玄関マットは大変有効です。風除室や玄関外に設置できれば、玄関に水分が残るのを防止できます。
雪の多い地域では夏用と冬用を分けたほうがよいと思います。夏用は吸水性と洗いやすさを重視したものを。冬用は吸水性よりも、靴底のミゾに入り込んだ雪もこすり落とせるブラシ状のマットがおすすめです。
マット自体も水分を吸ってニオイのもとになることもあります。できれば玄関の外側に設置し、天気のいい日に乾かしたり、水洗いできるタイプのものは定期的に洗うようにしたいものです。
②靴の雪落とし用のブラシを玄関外に常備する冬場の毎日の雪かきや自動車の雪下ろし。少し表に出ただけでも、靴には大量に雪がくっついてしまいます。靴底は玄関マットで落とせますが、その前にブラシで大まかに落としておくと、玄関マットが目詰まりして雪が取れなくなるのを防ぐことができます。
カー用品として販売されているスノーブラシを一本、玄関先に準備しておいてはいかがでしょうか。自動車の雪下ろしでは力を込めやすいT字タイプが便利ですが、靴用ではストレートなタイプのほうが、横に払う動作がしやすいのでおすすめです。
③傘の水気はなるべく切る傘は閉じるとひだ状になるため乾きにくく、濡れたまま傘立てに置いておくとあっという間に生乾き臭のもとになってしまいます。帰宅後すぐに乾かすのは難しいかもしれませんが、その準備として可能な限り水気を切ってから玄関に入ることをおすすめします。
上手な傘の水切りのしかた強く振ったりくるくると回転させると傘が壊れる原因になります。
傘に負担のない水切りの仕方は
外に向けて開いて閉じるを数回繰り返す 閉じた状態で先端を地面に軽くコツコツと数回打ち付けるこのどちらかやりやすい方をやってみてください。これだけで撥水コーティングが残っていれば十分に水分を落とすことが出来ます。
④靴・傘に撥水コーティングをする買ったばかりの傘は水を弾いて濡れてもサラサラしているのに、日が経つにつれて、濡れるとビチャビチャになるようになった経験はないでしょうか?
新しい傘は水を弾くコーティングが施されており、少しの雨なら滑りおちて傘の上に残らない加工になっています。何度も雨に打たれるうちに撥水コーティングの物質も流れ落ちていき、まったく水を弾かない状態になります。コーティングがない状態では傘の布地が水を吸ってしまい、重くなるため傘のシャフトに力がかかり、傘が使用中に折れやすくなります。まめにコーティングすることで傘の寿命ものびるというわけです。
また靴も撥水コーティングすることで汚れも防ぐ事ができ、雨濡れからの靴のニオイの予防にもなります。
撥水コーティングといっても特別な加工ではなく、1000円程度で市販されている防水スプレーを乾いた傘・靴に吹きかけるだけです。吸い込むと有害ですので、天気の良い日に屋外での作業をおすすめします。
⑤玄関の換気をする暑い夏も寒い冬も、出来れば部屋の温度を逃したくないですが、換気が湿気に対する一番の対策です。建物または部屋の対角線になる窓を同時に開けると5分で空気全部を入れ替えることが出来ます。
玄関ドア自体を開けて換気するのがベストですが、防犯上不安がある場合は窓で換気してサーキュレーターや扇風機で空気を混ぜることで、ある程度の換気が可能です。
ニオイのもとをへらすアイディア玄関のニオイのもとは靴と傘がほとんどです。濡らさない・乾かすを徹底することで劇的にニオイを減らすことが出来ます。
⑥すべての靴を毎日しまう気をつけていてもやはり靴は多少のニオイはあるもの。毎日シュークロークやフタ付きのボックスにしまってしまえば、ニオイは封じ込める事ができます。収納の量によっては大変な作業ですが、何もないキレイな玄関はかなり気持ちが良いものです。
⑦傘をよく乾かす・たまに洗う閉じた状態で置いておくと布地のひだの部分が乾きにくいですので、開いた状態で乾かすのが理想的です。玄関先では難しいですが、バスルームなどなら開いておいても邪魔になりませんね。
濡れたまま置いておくと生乾き臭の原因となることは上でも触れましたが、梅雨時などは毎日使用することになる傘ですので、ドライな状態を保つのは難しいもの。気温が高い時期はすぐにニオイが気になってきます。そんなときはシャワーやホースなどで水洗いしましょう。洗剤はコーティングが取れてしまいますので使用不可。洗った後はよく乾燥させて撥水スプレーを吹きましょう。(必ず風通しの良い場所で!)
⑧靴の使用後は湿気取りを入れる靴の匂いの原因は足から出る汗の水分と有機物。これらを細菌が分解してニオイが発生します。銀イオン配合の靴の防臭スプレーなどは細菌の活動を止めることでニオイの発生を抑えるものです。スプレーはニオイ防止に大変有効ですが、スプレーの香料が玄関に残ってしまうのが難点です。
そもそも、靴の中に水分がなければ細菌も生存できません。靴の中の水分を十分に乾かすことで、靴のニオイは徐々に軽減されていきます。そのままでもいずれは乾燥しますが、靴の湿気取りを使用することで細菌が増える前に乾かす事ができます。
湿気取りには活性炭や吸湿剤などが入った1回使い捨てのタイプと、珪藻土やシリカゲルなどを使用した何度も使えるタイプがあります。
雨でびしょびしょに濡れてしまった場合は湿気取りを入れる前に新聞紙1枚を丸めたものを詰め、10分おきに取り替えます。5回ほど繰り返すと通常の履き終わり程度の湿度になりますので、湿気取りを入れて乾かしておきましょう。
⑨同じ靴を履き続けない(2足以上を交替で履く)足からかく汗の量は、1日で200mlとも言われます。1日履いた靴の中の水分は湿気取りを使っても一晩では取り切れないことが多いため、毎日同じ靴を履くとあっという間にニオイが……。
2足あれば1日おきで履いても丸一日は乾燥させる事ができます。特に梅雨時や冬期間は靴も乾きにくいシーズンですので、できれば3足以上準備して2日おきでローテーションしたいところです。
⑩濡れた靴は乾かしてからしまうシュークローク・下駄箱の中は玄関以上に通気性が良くないため、出来れば完全に乾いた靴をしまいましょう。濡れたままの靴を入れてしまうと他の靴まで湿気の影響を受けてしまいますし、棚板の寿命も短くなってしまいます。
最低でも一晩は乾かしてから収納するようにすることで、シュークロークの中の状態は良くなります。急いでしまう必要がある場合は片足ずつ新聞紙5枚でくるんで収納し、翌朝新聞紙を取り除くことで湿気は幾分抑えることが出来ます。
靴用の湿気取りを多めに準備しておいて、シュークロークにしまっておくと収納全体の湿気取りになります。また玄関を換気する際はシュークロークの扉も全開して、湿気を飛ばすようにしましょう。