観葉植物を丈夫に育てるお手入れ 5つのコツ
植物は空気をきれいにしてくれる作用もありますし、きれいな緑が室内にあると気分も明るくしてくれます。しかし種類によっては観葉植物は意外とデリケート。枯れたり色が悪くなってしまったりすると、気分は逆効果ですよね。かといってそんなにお手入れにも時間をかけられない……。
観葉植物を飼育する上で最低限のお手入れをリストアップしてみました。
日常のお手入れ
水やりをしすぎない
家庭の植物のうちで枯らしてしまう原因の8割は「水やりのしすぎ」または「水切れ」だそうです。
どの観葉植物でも水のやりすぎは厳禁。夏場は週2回、冬場は1~2週に1回程度といわれますが、鉢の土の表面を触って、手についてこないくらい乾いたら水やりをするようにするとよいでしょう。
頻度に不安がある場合は、水やりチェッカーをつかうのも手です。
葉のホコリをきれいにする
葉の広い観葉植物は、近づいてよく見ると結構ホコリが……。葉についたホコリは衛生上もよろしくありませんが、光を遮ってしまい植物の光合成の妨げにもなります。
鉢が小さい移動しやすいものなら、鉢ごと外へ出してシャワー状の水できれいに流してあげましょう。水のやりすぎにならないように、受け皿に溜まった水は空っぽにして完了です。
動かすことが難しい大きな鉢の場合は1枚ずつ拭いてあげましょう。洗剤成分が含まれていないウェットティッシュや、水で湿らせた布巾などでさっとひと拭き。ヤシタイプなどの拭きにくい葉っぱの植物は、霧吹きで多めに濡らして軽く水気を取るだけでもかなりきれいになります。
水で流す場合も拭く場合も、月1回程度で充分です。
季節のお手入れ
原産地の環境に近づける
ジャングル生まれのもの
密林の中は、巨大な樹木に遮られて日光があまり届きません。「植物はなんでも日光がすき」というイメージが強いですが、実は観葉植物の多くは直射日光に弱いのです。
密林生まれの観葉植物にとって、昼間の室内の明るさくらいが本来の生育環境に近い環境です。生まれつき強い日光に耐えられるようには進化しておらず、急に日に当てると日焼けしてしまい、そのまま葉が全部落ちてしまう事も……。
レイアウトの都合で日に当たる場所しかない場合は、
- 短時間で少しずつ日光に慣らしていく
- レースカーテンや寒冷紗を使って日当たりを弱くする
などの工夫で日焼けを和らげてあげましょう。
砂漠生まれのもの
サボテンやアロエなどの多肉植物は砂漠で生まれた植物です。砂漠はジャングルと違って日差しをさえぎるものがないため、生まれつき強い日光を好むように進化しています。夏場は直射日光の当たる窓際にそのまま置いても元気に育ってくれます。
それなら年中窓際に置いておくのがよいか……というと、それもおすすめできません。どんなに断熱性が高い家でも窓際が一番寒く、あまり寒さには強くない砂漠生まれの植物にとっては致命的なこともあります。
冬だけでも、窓から離れていて日差しが差し込むところで越冬できると◎。
定期的な植え替えをする
人間は食べ物が元気の源ですが、植物の場合は根が口にあたります。根が丈夫でないと、水分・栄養を上手に吸収できずに弱ってしまいます。根にとって良い環境は適度に隙間がある状態。年に1回程度は鉢から外し、根をほぐして土を入れ替えてあげましょう。ほぐす際は割り箸などで、上から下へ優しくほどきます。
根が鉢からあふれる量だったり、根が絡まって隙間を作れないときは鉢を大きくするタイミングです。
植え替えや根をほぐす時期は暖かくなる5月ころが最適です。
寒さ対策
大半の観葉植物は熱帯・亜熱帯が原産地。東北地方の寒さに耐えられる観葉植物は多くありません。
透明なビニールやプラスチック製の、ミニ温室などが使えると保温と採光が両立できて冬も安心です。(どちらも室内で使用します)サイズは、鉢がギリギリ収まるサイズだと保温性も高く扱いやすくなります。
Written by
きたやましんご
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