家に”緑”がある生活
住まいの彩りに自然の緑
植物の緑の色は、心理的にリラックスとやすらぎをもたらしてくれる色です。「育てる」という行為自体にも癒やしの効果があり、子どもの情操教育にも◎。
心理的な効果以外にもNASAの研究では、観葉植物がシックハウス症候群の原因になる化学物質を吸収して空気をきれいにしてくれる作用があるということが判明しています。
サンスベリア、ポトス、オリヅルランなどの成長が早い観葉植物が空気清浄能力は高いようです。
ガーデニング初心者でも育てやすく、室内のレイアウトに使いやすい観葉植物をご紹介します。
小学校の理科で習う、植物の「光合成」の作用により二酸化炭素を酸素にしてくれる効果を期待したくなりますが、実は室内の光の強さではさほど二酸化炭素を吸収してくれない模様です。
植物も動物と同じく酸素を吸収して二酸化炭素を出す呼吸をしていて、昼間は二酸化炭素を出す量と吸う量が同じ程度。夜間は光合成をせず二酸化炭素を放出しつづけるので、植物が多くてもやはり換気はしたほうがよさそうです。
初心者でも安心な観葉植物
成長が早く育てやすい観葉植物
パキラ
小型で育てやすく、長く楽しむことが出来る観葉植物です。樹齢10年程度まではテーブルサイズで楽しむことが出来ます。暖かくなる5月頃ころに思い切りよく枝を切り詰めていくと、小さいサイズのまま抑える事ができます。
ベンジャミン
80年代にブームになり、その世代の人にとっては「観葉植物といえばコレ」というくらいメジャーな観葉植物です。若木はテーブルサイズの小型の鉢で販売されているものもありますが、成長が早くすぐに大型になりますので、リビングなどに床に置く前提で考えていたほうがよいでしょう。
サンスベリア
南国生まれの植物ですが、比較的寒さにも強い植物です。存在感と耐寒性から、玄関ホールに飾られることが多い観葉植物ですね。丈夫で育てやすく、環境が合うと高さ1m以上に育ってくれます。
水のやりすぎには弱いので、鉢の受け皿に染み出した水はすぐに捨てるようにして。植え替えをマメにやってあげると、何年も元気な姿を楽しむことが出来ます。
ポトス
淡いライムグリーンの優しいイメージの観葉植物で、葉の模様や色合いの違う数多くの品種があります。こちらも80年代にブームになりました。ツタ状にどんどん伸びていきますので、園芸用支柱やレールなどを使ってアーチを作ったり、吊るしたポットから垂らすように飾ったりと、アイディア次第でいろいろな見せ方がある鉢です。
丈夫で育てやすく、わき芽からどんどん増えます。寒さにはあまり強くないため、冬場は窓際から移動してあげて下さい。
花も楽しめる観葉植物
オリヅルラン
吊り下げたポットからアーチ状に垂れ下がる折り鶴のような葉っぱが特徴的なオリヅルラン。こちらも空気清浄能力が高く、ある程度寒さにも耐えてくれるので、室内であれば北国でも育てやすい観葉植物です。コンディションがよければ白い可憐な花を咲かせます。
丈夫でわき芽からどんどん増えるので、ガーデニングが初めてでもおすすめな観葉植物です。
シャコバサボテン
名前の通りサボテンの仲間です。サボテンですが、トゲはないものがほとんどです。
品種によって花の色は様々ですが、地味なイメージのサボテンから鮮やかな大輪の花が咲く光景は園芸冥利に尽きます。成長してくると節目の部分で勝手に取れて落ちますが、取れたものを土に挿しておくと簡単にどんどん増えます。
アマチュアでも交配して新種を作ったりと、奥が深く人気が衰えない園芸植物です。
上級者向けの見栄えがする観葉植物
市販されている観葉植物の中には南国生まれで寒さに弱いものも多く、北国では室内の温度でも弱ってしまうものも少なくありません。防寒用の布やビニールをかけて簡易温室状にしたり、冬場は窓際を避けて設置したりと、手間暇かけて育ててあげると、生きているインテリアとして暮らしの彩りになってくれる植物たちです。
管理の大変さから初心者にはおすすめしづらいのですが、簡単なものから何鉢か育ててみて、自信がついてから試してみてもよいかと思います。
モンステラ
大きな丸い葉に深い切れ込みが入った、エキゾチックな観葉植物です。2000年頃から一般的に売られるようになってきました。寒さと乾燥にはとても弱いため、できれば温室状に加温と加湿が出来ている場所で越冬させたい鉢です。寒さにあたって一度葉が落ちてしまうとなかなか再生してくれない、北国では栽培が難しい観葉植物です。
オリーブの木
食品としてのオリーブオイルやオリーブの実はスーパーなどでもよく見かけると思いますが、その木は見かける機会は少ないですよね。ここ数年で観葉植物としても人気が出てきていて、ネット通販などでよく見かけます。南欧風の建物に合いそうな独特の雰囲気があります。
比較的丈夫で育てやすい植物ではあるのですが、北国の外の気候では寒すぎるため室内で育てることになります。もともとが庭木程度に大きく育つ木ですので、剪定作業で小さく育てる技術と、2m程度の木が植えられた鉢を動かす体力が必要になりますので、初心者向けとは言い難い観葉植物です。
Written by
きたやましんご
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